「戦後日本の民主主義は、朝鮮戦争の休戦状態に依存している」(白井聡さんのYoutubeより)

朝鮮戦争について、みなさんはどれくらいご存知でしょうか?
今日たまたまみつけた白井聡さんのYoutubeがとても興味深かったので、取り上げてみたいと思います。

1950年に開戦し、激しい戦闘状態を経て1953年 停戦。
以降70年間 も休戦状態が続いている朝鮮半島。

2021年9月の国連演説で、韓国前大統領の文在寅(ムン・ジェイン)氏は、
「朝鮮戦争の終結宣言をすれば、非核化の不可逆的進展とともに、完全な平和がはじまる」と演説しました。

それは、2019年6月30日午後、ドナルド・トランプ米大統領は、韓国と北朝鮮を隔てる軍事境界線を挟み、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と握手した後、現職の米大統領として初めて、境界線を歩いて越え、北朝鮮側に入った。これに続き、金氏がトランプ氏と並んで境界線を越え、南側に入るという歴史的事件に端を発しています。
https://www.bbc.com/japanese/48816440

もしかして、休戦70年を前に、一挙に朝鮮戦争終戦宣言につながるか?とみられ、韓国/北朝鮮/アメリカ/中国の四カ国間では原則合意したとの報道もありました。
https://www.bbc.com/japanese/59633055

しかしこの時、日本は即座に「朝鮮戦争の終戦宣言は時期尚早」との反対声明を出し、
https://www.donga.com/jp/article/all/20211108/3030161/1
トランプ大統領にも「終結宣言はしないよう働きかけをしたと、このYoutubeでは述べられています。

この動画の中で白井聡教授は、「日本の戦後民主主義は、朝鮮戦争の休戦状態に依存しており、戦後日本の民主化の流れは、逆コースの政策をとっている」と述べています。

逆コースとは、何か。


日本の戦後、当初アメリカは、日本の民主化と脱軍国化を中心に統治していったけれども、後に東西対立激化の中で、「日本をアジアNo.1の子分にすることの方が大事に」なり方針転換。
日本の民主化を熱心に進めると、社会主義陣営にシンパシーのある勢力が強くなるので、民主化はほどほどに。
戦前の支配勢力の公職追放を解除したり、東京裁判訴追免除を行うなどして、親米保守支配勢力を統治の中心に据えるようになった。
これこそが岸信介元首相であり、その血脈を引く安倍政権につながるのだと。

うぅむ、納得行き過ぎます。

朝鮮戦争が起こることで、この逆コースの流れが決定的になった。
故に、現自民党政権では、安倍→菅→岸田と総理大臣の顔は変わろうと、朝鮮戦争は永遠に戦争状態のままじゃないと都合が悪いという話が興味深かったです。


もう1つ、興味深かった点。
日本には、朝鮮戦争が再開される場合直ちに国連軍基地となる米軍基地が7ヶ所も指定されているとのこと。

朝鮮半島のみならず、日本もまた まだ戦時下なのですね、、、涙





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