【原発巡礼5:島根原発:日本にある全原子力発電所のなるべく近くまで行ってみて、感じることを感じて祈って帰ってくるシリーズ】

●出雲大社

早朝、出雲大社にお参り。

出雲大社に前にお参りしたのは、ちょうど60年に一度の式年遷宮の年だった2013年。

伊勢神宮は20年に一度式年遷宮をするけれど、出雲大社は60年に一度。

何を調べてた時だったか忘れたけれど、たまたまその知らせを見る機会があって、「これは!」と思い申し込んでいきました。確か、服装など厳しく(暑い夏の盛りの3−4日間だけだったけど、長袖、靴下、脱帽など)取り締まりがあり、人数も日に分けて割り振られていて、とても厳格なものでした。

ふだん決して開かれることのない本殿の中に入れていただくことができました。極彩色に描かれた天井画をよく覚えています。

そして今回、2022年。

ちょうど神職のみなさまの朝の集合時間?に当たったようで、次々集まって来られて 本殿敷地内に入られ、全員で拝礼される光景をみることができました。そのあと散らばって全員で掃除される様が壮観でした。

出雲大社神楽殿の大しめ縄

●松江

出雲大社に参ったあと、松江市内に向かう。

途中 宍道湖畔のコーヒー店でモーニングとコーヒーを。

絶景+パンもコーヒーもめちゃ美味しい。

今まで自分が旅した中で、最も美しい地方都市だと感じた松江。特に感心したのは、松江城周辺。

たぶん以前に来たのは、先の出雲大社に来た時と同じ2013年なんだと思うのだけど。

今も美しい街でしたが、それでもだいぶんガチャガチャした感じになっていました(涙

●島根原発

お参りし、好きなところにも立ち寄ってから、島根原発へ。

1号機は廃炉作業中。

2号機は再稼働準備、つい最近 島根県知事の再稼働容認発言がニュースになっていました。

(再稼働容認の判断との報道を6月はじめに見たと思っていたら、中国電力と経産省に正式に通達したとの報道は今日今さっきのようじゃぁないですか、、、なんとまぁ、タイムリーな!)https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA152Q70V10C22A6000000/

3号機は一度も使われぬまま稼働待ち?(稼働させてたまるか!)

今までに行ったどの原発よりも物々しい。

一般道からはまったく建屋は見られず。おびたただしい有刺鉄線と監視カメラにおののく。

入口の様子など車を停めて撮影することを止めた原発は今までにはじめてだ。

再稼働間近のピリピリムードもあるのか?前からなのか??

近くの島根原子力館に立ち寄る。

案内の方をお願いする。

原子力発電の仕組み、安全対策など、どこも一緒の説明は、ここでの記載省きます。

★今日の収穫:原子炉を冷却する水は必ず真水でないといけない。

「原子炉を冷却する水は必ず真水でないといけない。

不純物が混ざっていると、それも放射性物質になってしまうため、慎重に不純物が除かれる。

海水に混ざっているプランクトン、ナトリウムなどが放射性物質になってしまうことで、どんな影響が出るかわからないから絶対使われない」と力説する。

それならば、放射能汚染水の海洋放出では、いくら処理をしているとはいえ、放射性物質を含んだ水を海水に流してどんな影響が出るかわからないということと矛盾しますよね?」と質問すると口籠る。

「安全上OKとされる濃度に薄めていますから」

「それが安全だと言い切れる科学的根拠は何ですか?」

「安全審査機関が定めた数字だから」

「その安全審査機関が定めた数字が確かだという科学的根拠は何ですか?」

、、、案内のお姉さんは「すいません、ちょっとトイレに行かせてください」と言ったと思ったら、原子力館で一番技術的に詳しい人というおじさんを連れて戻ってくる。

そのおじさんと同じやりとりを繰り返す。

科学者というものは、一般人にわかるように説明することができない非常に非科学的な人たちだなと思いました。

原発の人は「どれだけ安全か」と話をする。原発反対の人は「どれだけ危険か」を軸に話をする。対話が生まれる場所はどこらへんからみつけられるでしょうかぁー?

エネルギーが切れてきたので、島根原発をあとにする。

原子力館の2階のホールからだけやっと見えた島根原発

●佐太神社

島根原発近くにあったお社に立ち寄ってみました。

お参りしたあと、神社のすぐ前にあったぜんざいとコーヒーの店へ。

神在月に神様にお供えされるというぜんざいをいただきました。

砂糖が日本に伝来する前、500年前から変わらぬ味とのこと。

甘くなく、薄い塩味で小豆を炊いたお汁とおもち。とてもあっさり 美味なものでした。

お店に入った時は一人だったのに、すぐドヤドヤと街の人が入ってきて店が賑わった。

ここの店主さんは、街の相談役みたい。

店主さんが街の人に話している話をメモ。

「イザナギ(男神)は毎日1500人つくる

イザナミに毎日1500人送る(殺す)

家族がその年に亡くなった家は、神在月に必ず来なくちゃいけない

仏教では、人が死んだら極楽浄土に行く。極楽浄土はいいところなので、なかなか戻ってこない(生き返ってこない)

佐太はイザナミが祀ってある。出雲では、人が亡くなるとおかあさんの元に帰ると言われる。10月10日後に帰ってくる」と。

佐太神社に参ったあとだったのですが、ぜんざい屋のご主人が教えてくれて、もう一度神社へ。

神社の三殿の横に、80段ほどの階段があるので、そこを上がると、イザナミさんの御陵(お墓)があります。佐太神社の本体はこちらですのでぜひどうぞ、と。

女性は産む、という観点で日頃考えていましたが、出雲では 「男は作る」なのですねー。

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はぁ、、、半日でなんと濃い時間。

ほんとは 鳥取と岡山の県境にある人形峠(かつてウランが採掘されていたところ)の近くまで行ってみれるか?と思っていたのですが、もぅ十分にエネルギー消費too muchだったので、人形峠はまた次回に。

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