【北陸新幹線京都延伸問題②】緊急時、大規模災害時に必要なのは、新幹線じゃなくて、網の目のように張り巡らされた複数の交通手段じゃないだろうか?

北陸新幹線 京都延伸問題について、引き続き調べています。

そもそもなぜ、「北陸新幹線を京都〜新大阪まで伸ばしてくることが必要なのか?」について調べてみると、「万が一 東海道新幹線が寸断されても、別ルートを通って関西と関東をむすぶことができる」という意味の答弁が多いようです。(添付リンク資料①)

でも、はたしてそれは本当でしょうか?

たとえば、太平洋側に大規模な災害が起こって、東海道新幹線が寸断されて、関東〜関西を結ぶ足が断たれたとする。
物資を運ぶこと、人命を迅速に救助すること、避難させることを考えたとき、関東から北陸側を通って京都・大阪へと南下する新幹線があったら、確かに代替手段の1つにはなるでしょう。
でも、最優先かと問われると、私は疑問を持ちます。
もちろん、「ないよりはあった方がいい」という考えや立場もあることはわかります。
でも、2兆円以上のお金をかけて(資料②)、環境を破壊してまで必要かと言われると、私は「NO」と思っています。
それだけのお金を「新幹線だけ」にかけて、もし 北陸新幹線もその時寸断されたらどうするのでしょう?
北陸新幹線延伸に伴い、在来線であるJR山陰線が減便される可能性があったり(資料③)、コロナ禍の赤字を理由に、JR西日本は、「山陽新幹線や北陸新幹線で旅客の安全に当たる乗務員の人数を減らす案を労働組合側に提示した」とのことです(資料④)。
そんなに無理して莫大な予算をそこにかけるよりも、新幹線がダメでも在来線、さらにバスや車など、「あっちがだめでもこっち」という手段の手数が細かく小さく張り巡らされていた方が、危機管理的には盤石になるのではないかと、私は思います。

また、今後人口が減って行ったり、高齢化率もどんどん高くなることを考えると、小さく細かく輸送手段がオンデマンドに動かせることが、緊急時ばかりでなく 日常の生活にも役にたつのではないかと私は思います。

みなさんは、どう感じますか?

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(リンク資料)①「万が一 東海道新幹線が寸断されても、別ルートを通って関西と関東をむすぶことができる」発言・福井県小浜市WEBページhttp://www1.city.obama.fukui.jp/obm/shinkansen/

・京都府西脇知事 令和3年11月定例会2021.12.6答弁45番http://www.pref.kyoto.dbsr.jp/index.php/4280019...

②国土交通省発表 北陸新幹線敦賀〜新大阪間延伸工事概算予算https://www.mlit.go.jp/common/001174926.pdf

③2021.12.16 京都府議会:令和3年魅力ある地域づくりに関する特別委員会11月定例会 発言番号36/島田敬子府議の発言より。
http://www.pref.kyoto.dbsr.jp/index.php/4280019...

④2021-12-14 京都府議会:令和3年危機管理・建設交通常任委員会11月定例会 2日目 発言番号21/浜田良之府議の発言より
http://www.pref.kyoto.dbsr.jp/index.php/8893577...京都新聞 

2021.12.7 新幹線の乗務員削減検討 JR西日本、経営環境厳しい中で業務効率化https://www.kyoto-np.co.jp/articles/biz/690505

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